SCP-1638-NC

画像は島原のものではない.jpg
SCP-1638-NCの出現するエリア
SCP-1638-NC - A.D.Fooo↑(西暦Foooo!?年元旦)

Object Class:Safe

特別収容プロトコル:SCP-1638-NC出現エリアは衛星監視を行い、異常存在の出現が発生した場合即座にフィールドエージェントによる現地の確認が行われます。毎年1月1日の午前5時から7時までの間はエリアを封鎖して衛星監視されないよう情報操作を行い、SCP-1683-NCの出現を待機します。SCP-1683-NCの死亡までに記録と異なる現象が発生した場合は即座に担当職員による解析とSCP-1638-NC-Bの参照が行われます。
SCP-1638-NC-Bの閲覧は因果律の潜在的問題を防ぐためにレベル4職員の許可を得た担当職員のみが可能とし、閲覧後は記憶処理を受けなければなりません。
2132年1月1日にはSCP-1638-NCの24時間監視が予定されています。

説明:SCP-1638-NCは1年に1度、1月1日の午前6時に長崎県島原半島の海上に出現する二体の人型実体です。SCP-1638-NCの姿は完全に同一であり、常に5mの距離を保って向き合う形で出現します。

出現後、周囲に不明な男性の声で「ラウンド(その時の西暦)、ファイト」 (*1)という言葉が発生し、直後にSCP-1638-NCが完全に同時に発光した上で意味を持たないと推測される奇声を上げながら前方へ移動を開始します。この時の進行方向はお互いが衝突しないようわずかに角度がずらされたものです。奇声は移動開始後500ミリ秒で苦痛を感じているものと推測される絶叫に変わり、同時に二体のSCP-1638-NCはスライディングする形ですれ違いながら絶命します。この時、出現直後と同様に男性の声で「K.O.」という言葉が発生します。死亡したSCP-1638-NCは100ミリ秒後消滅します。
この一連の流れにおける不明瞭な男性の声については、九条博士の分析の結果対戦型格闘ゲームに類似するものと推測されています。

追記:SCP-1638-NCが出現する海面の直下に未知の物質で構成された青い石版(以下SCP-1638-NC-B)が発掘されました。
SCP-1638-NC-Bは現代日本語 (*2)によって「天草歴」と大きく刻まれた表題の下部に西暦以後の主な歴史的イベントが1年につき1行ほど記述されており、その内容に現在までの歴史との差異は見られません。ただし、それらの記述の末尾には「ダブル K.O. (*3)」と記載されています。
特筆すべき点として、SCP-1638-NC-Bには未来の歴史と推定される文章が記述されています。これらの未来の歴史的イベントは因果律の潜在的問題を防ぐために厳しく情報制限が行われます。

SCP-1638-NC-Bの記述は621年に「天草四郎1P勝利」、2132年に「天草士郎2P勝利」、2453年に「天草士郎1P勝利、勝者天草四郎1P」という特殊な記述があり、2454年以後の歴史についての記述は存在しません。

この熾烈な戦い……戦い?の先に何が有るのかはわからない。ただ、2132年になれば、勝利とは何か、敗北とは何かが見えるだろう。我々にできるのは、ただ待ち続けることだけだ。 - O5-6


元ネタ:島原伝統芸能、憲法9条トーナメントEX。ちなみに、画像はコモンズから持ってきた神奈川県のものです。
刹レミは命の証とかもやりたかったけど一つの元ネタから複数出すほどではないよねということでこちらを選択

  • やって ろ。 --- (2019/01/28 10:02:05)

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  • 最終更新:2019-01-27 16:43:43

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