SCP-040-NC

荒ぶる新世界の神_目線.jpg
SCP-040-NC-K
SCP-040-NC - 死神の聖戦

Object Class: Safe Euclid

収容プロトコル:SCP-040-NCの倉庫へ続く道は有刺鉄線付きの金網柵によって封鎖されています。職員は自由に出入りが可能です。倉庫の開閉は監視機器の起動を確認した上で行ってください。柵の出入り口は施錠、周辺に警備員を配置します。倉庫前には2名の警備員を配置、SCP-040-NC隣の改装した施設を利用可能です。倉庫の内部と周辺、及び出入り口の扉前面に監視カメラを設置、扉は遠隔操作で定期的に開閉してください。扉を開けた際の記録データは財団支部のアーカイブより閲覧可能です。監視機器の整備や交換は当日の演奏が全て終了した事を確認し、Dクラス職員によって行ってください。

概要:SCP-040-NCは神奈川県横浜市████にある倉庫の扉を開けた際に出現する実体、及び幻覚です。
これらの実体は大抵の場合倉庫内で発生する様々な音を用いて既存楽曲の模倣、演奏を行います。これらはSCP-NC-Kが死亡するまでの一連の出来事が元になっているようです。(倉庫の管理業者によると過去にそのような事案は確認されていないようです。)発見当初よりこれらの割合が増え、倉庫内の出来事がそのまま発生する事は非常に稀になっています。この実体を扉前面から覗いた場合、倉庫内外の様々な場面が扉に映っているかのように見えます。 (*1)実体の出現中に倉庫へ侵入した場合、ごく自然な流れで実体に組み込まれます。これによりSCP-040-NCへの意思疎通、妨害は不可能です。実体の消失後、組み込まれた者は消失し、東京都████の██高校の屋上に移動する事が確認されています。基本的に一曲の演奏が終了する事によって実体は消失し、倉庫内への出入りが可能になります。再度扉を閉め、開ける事によって次の演奏に移ります。同じ方法で演奏を強制的に終了させ次へ移行させる事が可能です。また、一日40回の出現により倉庫内の異常は翌日まで完全に消失するようです。

出現する実体の一例:

SCP-040-NC-K (以下040-NC-K、)
20代と見られる茶髪の青年です。自身を "新世界の神" や "キラ" と呼んでいます。自らの功績を讃え、周囲に理解を求めているようです。演奏にはSCP-040-Mの銃撃を受けた際の怒鳴り声や罵倒が用いられます。主にボーカルの役目を果たすようです。040-NC-KはSCP-040-NC群において唯一、倉庫の外へ出てくる実体です。出てきた040-NC-Kに触れた場合、対象は弾き飛ばされ、水溜りに叩きつけられます。 (*2)040-NC-Kの移動速度は負傷した男性のそれなので十分な注意を払えば衝突を回避することが可能です。Dクラス職員による実験の結果、040-NC-Kに触れた際の衝撃は40t~2000Mtに及ぶようです。しかしながら、触れた対象の70%は心臓麻痺で死亡し、衝撃から推測される身体の損傷は確認されません。040-NC-Kに触れて死亡しなかった場合、無傷な状態で東京都██区████沿いのコンビニに移動するようです。
逃走する040-NC-Kを最後まで追跡する試みは全て失敗しています。
また、逃走中の040-NC-Kを保護する試みはO-5により禁じられています。

SCP-040-NC-M
040-NC-Kを銃撃している日本人男性です。
演奏に使用される銃声は主に040-NC-Mのものと思われます。
040-NC-K等その他の実体からは松田と呼ばれています。
しかし宴会のような場面でマツイと自称するシーンがあり、
どちらが本名なのかは今のところ不明です。

SCP-040-NC-S
ヘルメットを被りサングラスをかけた、バイクに乗る男性です。
040-NCの発見当初から見られる倉庫以外の実体です。
コンビニの前で女性に絡んだ後、トラックに轢かれる場面が見られます。

SCP-040-NC-T
扉から入ってくるコートを着た男性です。040-NC-Kの事を神と呼んでいます。
40秒間のカウントや取り乱すシーンが多く映ります。
SCP-040-NC-Dに名前を書く度に「削除」と口にする癖があるようです。

SCP-040-NC-N
10代前半のコーカソイド系と思われる白髪の少年です。
SPKという040-NC-Kに敵対した組織に所属しているようです。
(現在や過去にそのような組織が存在した記録はありません。)
落ち着いた言動や040-NC-Kを追い詰めているという事から、
知能は一般的な10代より高いものと思われます。

SCP-040-NC-J
黒髪の男性、040-NC-Nからジェバンニと呼ばれ、
時折出現する字幕にも頻繁に名前が出てきます。
英語表記はStephen_GevanniとStephen_Loudの二通りあり、
例によってどちらが本名なのかは不明です。

SCP-040-NC-L (*3)
白いTシャツにジーパンといったラフな格好の男性です。
"L"や"リュウザキ"と名乗り、周囲からもその様に呼ばれています。
主に倉庫以外の場面で現れるようです。
040-NC-Kと共にいる様子が見られますが、
いつ頃の、どのような状況なのかは不明です。
椅子から倒れる場面があり、040-NC-Kにより殺害された可能性があります。

SCP-040-NC-D
デスノートと呼ばれる黒いノートです。表紙には白い文字で"DeathNote"と書かれています。
一連の出来事はこれを巡った攻防だと思われます。040-NC-Dには名前の書かれた人物を殺すという効果があり、
040-NC-Sや040-NC-Lはこの効果の被害者と思われます。
財団の認知するSCPに040-NC-Dに該当するオブジェクトは確認されていません。


月;照_ドラマ版_目線.jpg
左からT-βとK-β
SCP-040-NC-β:
2015年8月██日以降頻繁に見られるようになった場面及び実体です。
040-NC-N以外のSPKメンバーがいない、
大勢の武装した警官に囲まれている等、様々な変化が見られます。

SCP-040-NC-K-β
基本的に040-NC-Kと似通った外見ですがスーツではなく黒い私服を着ています。
また、040-NC-K以上の傷を負い、倉庫の外へ出てくる事はありません。
最終的に火に囲まれ、死亡したものと思われます。

SCP-040-NC-T-β
040-0NC-Tと同じく040-NC-K-βを神と慕っています。
040-NC-K-βを庇う為に倉庫に放火する場面が見られます。

SCP-040-NC-N-β
040-NC-Nと同じく白髪ですが、服装や言動に違いが見られます。
財団の分析結果により女性である確率が75.7877%とされています。


L;月_劇場版_目線.jpg
左からL-αとK-α
SCP-040-NC-α:
β以前の初期から見られた実体です。
しかしながらこの実体の出現は現在まで僅か█回しか確認されておらず、
演奏の際にも滅多に出現しません。そのためαに関する情報はごく僅かです。

SCP-040-NC-K-α
βと同じく040-NC-Kと類似した外見です。心臓麻痺を起こした後、
苦しみながらも█分間生存した事が確認されています。

SCP-040-NC-L-α
言動や容姿は040-NC-Lに酷似しており、
特筆すべき違いは無いように見えます。

SCP-040-NCに関する事案一覧:

・事案040-NC-foo
2009/06/██
突如倉庫内の実体が出現しなくなりました。これにより倉庫の異常性が消失したかの様に見えましたが、
倉庫内に入った職員█名が[削除済]により[削除済]。翌日から極端に不明瞭ながらも実体が出現する様子が確認されました。
この不明瞭な状態は約半年に渡り続きました。
この事案によりSCP-040-NCはEuclidへ格上げされました。

・事案040-NC-10t
2014/11/██
″KIRA VIVACE″というタイトルの16分13秒に渡る演奏です。
演奏中、SCP-040-NC実体群の本名と思わしき字幕が現れました。
そのため演奏の記録データは貴重な物として扱われましたが、後の分析により、
この演奏記録が閲覧者にミーム災害を引き起こす可能性があるとしてO-5による認可の下、完全に削除されました。

・事案040-NC-35s
2016/01/██
財団職員35名による周辺の調査中に発生。
職員が扉を開け、実体による演奏が終了するのを待機していました。しかし一曲が終了しても実体は消えず、40分に渡り、様々な楽曲の演奏を行いました。この時倉庫の半径49m以内にいたDクラス及び研究員██名がSCP-3939-NCを発症、Dクラス職員█名にSCP-012-NCの末期症状が見られました。また、施設に待機していた警備員2名が下着以外の衣類を残し、行方不明となっています。監視カメラの死角で消失したため、詳細は不明です。記録された映像により、演奏された楽曲は全て初音ミク関連のもので、一部にSCP-012-NC由来と思われる実体が映っていた事が分かりました。事案発生直後、倉庫周辺にSCP-3939-NCと思われる菌は検出されず、また、記録された映像自体にも異常性は見られませんでした。

どの様な条件でこの現象が起きるのか、また、それによってどのような被害が出るのか、今後も警戒が必要です。SCP-040-NCが監視している財団を敵視しているのかもしれません。ー陽花光博士

まさか職務を放棄して消えるとはな、残された家族も可哀想だ。お父さんが自分たちよりも[削除済]の[罵倒]野郎を愛していただなんて。ー████上級研究員

まだそうと決まった訳ではありません。ー陽花光博士

補遺:
2007年3月██日、周辺を管理していた業者によって発見され、財団の管理下に置かれました。
実体の演奏技術、鮮明さが年々平均して上がっている事に留意すべきです。
財団職員による扉の開閉は事案040-NC-35s以降厳しく制限されています。



元ネタ:松田バカヤロウシリーズを初めとしたデスノMADです。内容としては最終話の舞台になった大黒埠頭にあるYB倉庫の扉を開けるとデスノMADが見れる、というものです。誠に勝手ながら、他のSCPと、012-NCに出てた上級研究員を使わせていただきました。
陽花光の読みはヒバナミツルです。若年の真面目な博士という設定ですが、ご自由にお使いください。


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  • 最終更新:2017-06-05 20:52:43

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